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学会の取り組み
島根考古学会では、総会や例会はもとより、地域の考古学を活性化するための、様々な活動を推進しています。
とくに、貴重な文化財や遺跡を後世へと伝えてゆくために、その重要性を説き、保護する取り組みをこれまでもおこなってきました。
また、文化財や遺跡の意義を追究し、その成果を地域に還元することによって、貴重な歴史文化遺産を持続的に活用する試みを重視しています。
旧海軍 大社基地遺跡群の学術調査・文化財指定・保存に関する要望について
出雲市斐川町に所在する旧海軍大社基地遺跡群の学術調査・文化財指定・保存をめぐって、島根考古学会では島根史学会ならびに戦後史会議・松江と協同して、出雲市と島根県に要望書を提出しています。
大社基地遺跡群は、中心的な遺構となる主滑走路をはじめ、周辺の山裾には爆撃機「銀河」の掩体、爆弾庫、魚雷庫、掩体から飛行場への誘導路痕跡などの遺構が現存しています。一定範囲内に主滑走路と附属施設が有機的な関連をもちつつ広がる遺跡群であり、建設当時の姿をよくとどめた大規模な海軍航空基地といえます。関連する文献資料も豊富なことから、全体像の把握が可能な戦争遺跡として全国的にも稀有の貴重な文化財と位置づけられ、これが有する歴史的意義には計り知れないものがあります。
さらには、主滑走路など遺された遺構は、戦争の実態や当時の雰囲気を伝える平和学習の場として現在も地元の学校教育、社会教育で活用されています。
2022年5月15日(土)に大社基地の明日を考える会が第6回大社基地講座を開催します。島根考古学会はこれを講演しております。ご関心をお持ちの方は奮ってご参加のほどお願いいたします。お申し込みはこちらから。
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